以前、ツイッターでご紹介した『図解 モチベーション大百科』。スタンフォード大学やハーバード大学など、世界の一流の研究機関で行われた数々の実験をわかりやすく図解することで、モチベーションの正体について解き明かす一冊です。
アイデアが面白い!「モチベーション」の正体を、スタンフォードやハーバードなど世界の一流研究機関で行われた数々の実験を図解しながらわかりやすく解説しています。
『図解 モチベーション大百科』https://t.co/5JpnomWRbZ pic.twitter.com/irotMN9Jt1
— 美女読書 (@bijodoku) 2017年6月20日
世界の研究機関では、人間の行動を科学するために様々な実験が行わています。しかし具体的にどんな研究がなされていて、どんなことが分かっているのかについて、網羅的に把握できている人はほとんどいないでしょう。また、そうした研究論文やレポートを全て読むというのも骨が折れるものです。
だからこそ、一流大学の研究結果を図解してわかりやすく解説してくれる本書はとても参考になるし、好奇心をそそる一冊といえます。
こちらの書籍について、版元の編集者さんから紹介記事を寄稿いただきましたので、以下、実際の図解ページとともに本書の内容をちょっとだけご紹介します。
この記事は、編集者様・著者様自身に担当ビジネス書の紹介文を執筆いただいたものを当方で編集する寄稿企画の記事です。
記事を書いていただければ、美女モデルを起用したコンテンツを無料で制作・掲載しますので、ご興味ある方ぜひお問い合わせください。
モチベーションの正体とは?
やりたくないことをやるためには、とてもエネルギーが必要です。30分暇があれば英単語を20個でも覚えられるのに、ついついスマホに手を伸ばしてしまうなんてことは日常茶飯事。
やらなきゃいけないと頭ではわかっているのに、どうしても先延ばしにしてしまうのはなぜなのでしょうか。
とらえどころのない「モチベーション」の正体を解き明かすために、スタンフォード大、ハーバード大、コロンビア大など一流の研究機関で行われた100の心理・行動実験について図解して教えてくれるのが『図解 モチベーション大百科』です。
本書では「意思決定」「動機づけ」「発想転換」「人脈作り」「自己管理」「人材育成」「目標設定」の7つにジャンル分けして、感情と行動のメカニズムを解説しています。
ここでは、本書の行動実験のなかから3つをご紹介します。
モチベーションを上げる3つの方法
①理想と行動
この実験は、すてきなハイヒールを履いて自信たっぷりに颯爽と歩く自分や、都会的で洗練されている自分を想像すると、最高血圧が下がる(=リラックス効果がある)ことが分かった、というものです。
リラックスした状態というのは、無気力な状態でもあります。つまりポジティブな空想は、人をリラックスさせてくれると同時に、人の行動力を奪う可能性があるということ。
「絶対にやるぞ!」と誓ったはずの夢がなかなか実行に移されないのは、すでにリラックスした気持ちを獲得してしまっているからです。夢を語ったら、夢が覚める前に現実に向けた一歩を踏み出しましょう。
②ジャムの法則
この実験は、試食用に用意したジャムの種類が、24種類のときよりも6種類のときの方が購買率が高かった、というものです。
選択肢が多くなればなるほど、人は選ぶことに困難さを感じて行動を起こしづらくなります。これはジャムの種類に限らず、仕事やプロジェクト、付き合うコミュニティの数などでも同じことがいえます。
選択肢は多くても5、6個までに制限し、それ以上増やさないと決めましょう。そうすることで、ひとつひとつの物事ときちんと向き合うことができます。
③自問式セルフトーク
この実験は、「私はやる」と自分に言い聞かせたチームよりも、「私はやるかな?」と自分に質問したチームの方が課題の解答率が高かった、というものです。
「断定よりも疑問の方が、答えとモチベーションを引き出す助けになる」というのは、意外な結果ではないでしょうか。「さぁやるぞ!」と自分を奮い立たせるよりも、「できるかな?」「はじめられそう?」などとやさしく問いかけた方が、やる気になりやすいというのです。
何かに取り組むときは、「自分」という人格を2つに分け、自分のご機嫌をとるマネージャーになったつもりで、「大変だったらやらなくてもいいけど、やってみる?」のように、やさしく聞いてみましょう。
まとめ
本書には、他にも「キャンディ効果」「好奇心の効能」「悲観的戦略」など、様々な行動実験がわかりやすい図解によってまとめられています。
モチベーションは、雲のように勝手気ままなものではなく、決まった「法則」に従って私たちを動かしているものです。
仕事、趣味、勉強など、何か行動を起こすときは「モチベーションとどう付き合っていくか」が鍵となります。
この本で、感情と行動のメカズムを知ってください。そしてそれを意識することにより、人との関わり、自分との対話をより豊かなものにしてください。