「机がキレイな人は仕事がデキる」は嘘?カオスがもたらす驚きの効果とは

「机がキレイな人は仕事がデキる」は嘘?カオスがもたらす驚きの効果とは

(Written by Publisher’s editor)

日本人はきっちりとしすぎている!?

 きちんと計画し、その通りに実行すれば生産性も高まり、結果も出る。もしうまくいかなければ見直して、しかるべき方法へと修正する。PDCAサイクルと呼ばれるビジネス思考法は、ビジネスパーソンの間では当たり前といえるでしょう。

 このような「きっちりと」した物事の考え方に従うと、

  • プロジェクトの進行には綿密なスケジューリングが重要だ。
  • 講演は事前にしっかりと準備した原稿をそのまま話すべきだ。
  • 新規事業は他社の動向を見定めながらしかるべきタイミングで行動に移すべきだ。

 といった意見が出てきます。そんな世間の常識に一石を投じる『ひらめきを生み出すカオスの法則』は、文字通り「整然」よりも「混沌(=カオス)」がもたらす力について論じています。

 今回は本書のなかから、3つのエピソードを紹介します。

「編集者の寄稿企画」について
 この記事は、編集者様・著者様自身に担当ビジネス書の紹介文を執筆いただいたものを当方で編集する寄稿企画の記事です。
 記事を書いていただければ、美女モデルを起用したコンテンツを無料で制作・掲載しますので、ご興味ある方ぜひお問い合わせください。

机の上のキレイさと生産性は比例しない!

 2017年も12月に入りました。年末になると、話題にのぼるのが大掃除。片付けや断捨離の本が売れ、シンプルで整理整頓された空間が推奨されています。

 日本の製造業では5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)が叫ばれ、「デキる人の机はキレイである」というイメージが根付いています。果たして本当に、机のまわりのキレイさと生産性は比例するのでしょうか。

 結論から言うと、多くの実験で生産性に差がないという結果が出ています。

 「創造性や生産性をいかに高めるか」という現代のビジネスにつきまとう課題は、洗練されたオフィスや意匠を凝らしたインテリアでは解決できない。それは、建物の外観の美しさや社内の整然さとはほとんど関係がないのだ。(p.80)

 この事実を大きく後押ししてくれるが、ベンジャミン・フランクリンです。アメリカ建国の父の一人とも崇められ、アメリカの100ドル紙幣にもその肖像が使われている人物ですが、彼が「実践すべき13の徳目」として挙げたもののなかで、唯一できなかったのが「規律」、つまり整理整頓でした。

 さらには、会社から強制された整理整頓では生産性が下がるという研究結果も出ています。むしろ社員が自律的に自分の机の回りを管理するほうがよいというのです。

 フランスの作家ポール・ヴァレリーは、大切な私物の居場所を把握しておくには、本能に従って好きなところに置くだけでいい、と言った。物が見つからなくなるのは、整理してしまうからなのだ、と。いささか誇張した話のようにも思えるが、ヴァレリーは本質を突いている。物がどこにあるのかが完全にわからなくなるのは、体系的な方法で物を整理し、それを探す手がかりを失ってしまったときなのだ。(p.278)

 いつも「机の上が散らかっている」という上司や家族からの小言に悩まされていた人は、堂々と「整理整頓よりも自律性が大切だ」と反論してみましょう。人はスペースを自分の好きなように使えるときに、最高のパフォーマンスを発揮するのです。



キング牧師のあの演説はアドリブだった!

 政治の世界で大事なのは演説です。人を動かす、ひきつけるスピーチは歴史を変えてきたと言っても過言ではないでしょう。

 人をひきつけるスピーチはたくさんありますが、「I have a dream」で始まるマーティン・ルーサー・キング・ジュニア(キング牧師)の演説を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

 キングは元来、入念に演説の準備をし、原稿を暗記して挑んでいました。

 一週間をかけて、プラトンやトマス・アクィナス、フロイト、ガンジーなどの古今東西の書物から着想を得て原稿を練り上げていった。日曜日が近づくと、紙に清書して暗記した。原稿は教会に持参したが、演台の前に立つときは椅子に置き、30分以上も何も見ないで説教をつづけた。信者たちは本質的で深い洞察に満ちた話をするキングを賞賛した。キングはこの日曜日の説教のために、毎回15時間もの準備をした。(p.115)

 しかしあの有名な「I have a dream」の演説は、実はアドリブだったのです。

 公民権運動などが盛り上がるなかで、キングは多忙になり演説の準備に時間が取れなくなります。ある日、まったく準備する時間なく演説することになってしまいましたが、キングは即興のメリットに気づきます。

 そして1963年、ワシントンを25万人もの民衆がデモ行進し、あの演説が行われるのです。入念に準備した台本を読みますが、聴衆の熱狂を前に、彼はとっさにアドリブを選択します。

 周りにいた友人や仲間は、キングが原稿を捨てたことに気づいた。それは最大の危機であり、最大のチャンスでもあった。演説のクライマックスに向け、キングは語るべき言葉を探していた―目の前にいる大観衆と、テレビを見ている全国民の心に響くような言葉を。

 「あなたの夢を教えて、マーティン」

 歌手のマヘリア・ジャクソンが叫んだ。ジャクソンは、キングがそれまでの数カ月間、教会での公民権運動集会に集まった人々に向けて語っていた、〝白人と黒人が仲よく暮らす明るい未来〟という夢を指していた。何台ものテレビカメラと期待に満ちた表情の聴衆を前にしたキングは、この状況に見事に反応しながら、20世紀でもっとも有名な演説を、即興で始めた。それは、キングの夢だった。アメリカの夢に深く根ざした夢だった。(p.140〜141)

 アドリブは確かにリスクがあります。コントロールを放棄してまで即興を選ぶべきなのは、それを上回る効果があるからです。スピードや柔軟性、そしてひらめきが生まれます。演説の場合では、観衆の反応を見ながら状況に応じて柔軟に話を変えることができます。

 「整然としたもの」ではなく、リスクを取りカオスな状況に身を置くことによって、大きな効果が生まれるということなのでしょう。



Amazon躍進のカギはカオスにあり

 カオスな状況は、ビジネスでも有効です。その例として、Amazonの戦略を見てみましょう。

 Amazonはインターネット上で本を販売することを中心にしていましたが、そこから文具やおもちゃ、食品などを扱い、さらにはクラウドサービスを始めるなど、大きく飛躍しています。

 その秘訣は、相手を出し抜くほどのスピードと混乱・混沌でした。完璧な商品管理とありとあらゆる物が揃っているAmazonは、効率や整然さの代名詞とも思えます。しかしそこにあったのは無謀な目標、大金の浪費、そして混乱の連続。

 たとえばAmazonがおもちゃを扱い始めたとき、実はほぼ在庫がない状態だったのです。

 クリスマスが近づくと、アマゾンの社員はアメリカじゅうのコストコやトイザラスで商品を大量に購入し、アマゾンの倉庫に運んだ。トイザラスが立ち上げたばかりのウェブサイト「ToysRUs.com」からも、ポケモン関連の商品を買い漁った。(p.155)

 ゲリラ戦をしかけたAmazonは、ネット部門にリソースを注げなかった他社の鈍重さを突き、「アマゾンではクリスマスでも商品を配達してくれた」と顧客に信頼感を与え、市場を支配していきました。

 混沌とした状況をつくり出し、敵よりも早くそれに対応することで勝利をめざすのなら、相手が〝鈍重〟な方が勝算は高い。

 チャンスが転がっている場所に飛び込み、障害に即興で対処する。綿密な事業計画や他社の動向を踏まえながらしかるべきタイミングを見定めるのではなく、スピードを重視する。これが競争の激しいビジネスの世界では必要なのです。

整然さばかりを追い求める日本人へ

 本書は決して、デタラメに振る舞うことや、めちゃくちゃであることを闇雲にすすめているのではありません。

 「整然さ」という色眼鏡を外して、この混沌とした複雑な世界をもっと正確にとらえることの重要性を訴えているのです。

 ビジネスの局面では、自分からアクシデントやカオスな状況を作り出したりするのは勇気がいります。しかしその先に新しい気づきがあるならば、勇気を出して一歩踏み出してみてもよいかもしれません。

 大掃除に疲れてしまった人、数値目標や綿密な計画、効率や合理性に疲れてしまった、そんな悩める日本のビジネスパーソンにおススメの一冊です。

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