「なりたい自分」になるための脳の鍛え方を学ぼう!
書店に行くとたくさんの「脳本」を目にするように、「脳トレ」ブームがひと段落した今でも、多くの人が脳の鍛え方に関心をもっています。
従来の「脳トレ」は、老化を防止するために記憶力や瞬発力を「鍛え直す」という側面が強かったですが、今回紹介する『アタマがみるみるシャープになる! 脳の強化書』は、なりたい自分を手に入れるために、脳を「積極的に作り変えていく」というユニークなコンセプトで書かれています。
その内容は、脳を機能別に分類して「番地」を振り分け、それぞれの機能に合わせたトレーニング方法を実践することで、脳を自分流にデザインするというもの。
青文字系雑誌merの人気モデル荒井愛花さんは、最近モデル活動だけでなく、舞台女優にも挑戦し始めたそうです。新しいことへの挑戦することは、本書でいう「休眠中の脳番地」を刺激し、脳を強化するトレーニングになります。
今回は、「なりたい自分」になるための脳の鍛え方について紹介します。
自分らしさを伸ばす脳の鍛え方とは?
本書では、場所によって働き方が異なる脳を1枚の「地図」に見立てて、その働きごとに8つの「住所(番地)」を割り振っています。分類は「思考系」「感情系」「伝達系」「理解系」「運動系」「聴覚系」「視覚系」「記憶系」の8つ。
それぞれの脳番地は、様々な情報を吸収して経験を積み、使い込まれる過程で成長していきます。また他の脳番地と連携し、つながりを強めていくことで、脳の機能が強化されていきます。
脳には「個性」があり、成長の順序や成長の形は人によって異なります。そのため、自分が強化したい機能をもつ脳番地を意識的にトレーニングすることで、自分らしい脳にデザインできるというわけです。これが「なりたいを自分」になるために脳を鍛えるという意味です。
ここでは、「思考系脳番地」を鍛えるための方法を3つご紹介します。
「思考系脳番地」を鍛えるトレーニング
思考系脳番地の中でも、左脳側は「具体的で正確な答えを出すために使われる」傾向があり、右脳側は「図形や映像の感想など明確な答えがない場合に働く」傾向があるといわれています。
どちらかを重点的に鍛えるもよし、バランスよく鍛えるもよし、自分の好みの脳になるようにトレーニングメニューを選ぶと良いでしょう。
①1日の目標を20文字以内でつくる
朝出かける前に1日の目標を決め、それを20文字以内で表現するというトレーニングです。
その日の目標を立てるには、1日のスケジュールについて優先順位や進め方に思いを巡らせる必要があります。この一連のシミュレーションが思考系脳番地を活性化させます。
また「20文字」という制約があることで、内容を端的に表現するために言葉を吟味せざるをえず、思考系脳番地を鍛えることになります。
毎日目標を考えるのはめんどくさいと感じるかもしれませんが、1つテーマを決めると考えやすくなります。例えば「毎日必ず1つ、何か新しいことを経験する」というテーマはいかがでしょうか。
- 「コンビニで必ず新商品を買う(13文字)」
- 「ランチは初めてのお店に行く(13文字)」
- 「帰りは最寄駅の1つ前で降りて歩く(16文字)」
はじめはこうした簡単なものから気軽に取り組んでいき、慣れてきたら仕事の目標にスイッチしていくと良いでしょう。
「毎日新しいことを経験している」という実感は、脳に刺激を与えられるだけでなく、あなたを前向きな気持ちにしてくれるはずです。
②自分の意見に対する反論を考えてみる
自分の意見を別の角度から見るために、あえて反論を考えてみるトレーニングです。複数の意見を自分の頭の中で戦わせると、思考系脳番地が働きやすくなります。
この作業を行うと視野が広がりますし、自説に縛られることを未然に防ぐことができるので、結果として説得力が生まれます。
経営者として成功している人たちの多くは、新聞記事やテレビのニュースを見ながら、解説やコメンテーターの意見とは逆の視点から考えることを習慣にしていると言います。
さまざまなシチュエーションを設定して、積極的に「思考実験」してみましょう。
③休日の行動計画を他人に決めてもらう
家族や友人、恋人など「他人」に予定を決めてもらい、その通りに行動するというトレーニングです。
「思考パターン」を他人に委ねることで、自分だったら絶対に選択しないような場所に行ったり、予想もしなかった行動をとることになります。その意外性が、眠っていた脳番地を刺激してくれます。
仕事でもプライベートでも、人はつい「使いやすい」脳番地ばかりを使ってしまう傾向がありますが、こうして身近な人に行動計画を立ててもらうことで、意図的に普段使わない思考パターンで行動することができます。
まとめ
本書は、脳に関する知識は専門的に語られる一方で、トレーニング方法はかなりシンプルで誰でも取り組めるようなものばかり紹介されています。中には他の書籍で目にしたトレーニング法もあるかもしれません。
しかし、そのトレーニングがどの脳番地を刺激し、どんな影響をもたらすのかを知った状態で取り組むと、意欲に大きく差が出てくるでしょう。
毎日ルーティン作業ばかりで、脳への刺激が足りてない自覚がある人は、ぜひ本書の66のトレーニングを試してみてください。
モデルプロフィール
・名前 :荒井愛花
・生年月日 :1992.12.10
・出身 :東京都
・職業 :モデル
・Twitter :@maaanyaka