人気女子アナに学ぶ!人の心を動かす「発声・話し方」トレーニング法!

人気女子アナに学ぶ!人の心を動かす「発声・話し方」トレーニング法!






10秒で要点チェック!

 人の心を動かす話し方のポイントは、「強調」「抑揚」「メリハリ」の3つ。これは「朗読」によって鍛えることができる。

 また「腹式呼吸」「共鳴」「滑舌」を磨くことで、聞き取りやすくシチュエーションに適した「声」を使い分けることができる。

声や話し方のトレーニングをしたことがありますか?

 録音された自分の声を聞いて「こんな声(話し方)をしていたのか…」とショックを受けた経験はありませんか?

 考えてみれば、アナウンサーやタレント、政治家のように公に向けて「声」を発する職業でない限り、私たちは自分の声を積極的に聞いて、「声を整える練習」や「話し方を磨く練習」をする機会はほとんどありません。しかし声や話し方によって、説得力や伝わり方が大きく変わってくるという事実は、誰もが実感しているはずです。

 話の内容には自信があるのに、声や話し方に自信がないせいで相手にうまく伝わらない、相手の心に響いている手ごたえがないという方は、ぜひ今回ご紹介する『たった1日で声まで良くなる話し方の教科書』を読んでみてください。元日本テレビアナウンサーで、現在はフリーで活動している魚住りえさんの著書です。

 本書のメソッドは「話す内容」ではなく、声や表現方法といった「話し方」に特化しており、簡単なトレーニングで誰もが理想の声や話し方を手に入れられるようになっています。

 声や話し方に自信が出ると、人とコミュニケーションをとることが楽しくなるため、日々の生活も楽しくポジティブになってきます。

 今回は、モデルでDJの佐藤さきさんと一緒に、本書のエッセンスを紹介します。

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「声」と「話し方」を整えるには?

 魚住さんは、「声」というのは洋服と同じで、シチュエーションによってふさわしい声、話し方というのは異なると言います。 

 人前に出たときに「普段の声」で話すのは、ノーメイクのパジャマ姿で外出するのと同じ。仕事の場合はスーツにネクタイ着用、散歩やショッピングのときはカジュアルな格好など、シチュエーションによって服装を変えるように、声や話し方もその場にふさわしいものを使い分けるべきなのです。

 「声」は、発声の仕方や高低を変えることで格段に聞きやすくなり、「話し方」は、スピードや抑揚のつけ方を使いこなすことで人に訴えかける力を高めることができます。

 まずは自分にとっての「理想の話し方」とはどんな話し方なのか、具体的な目標を設定しましょう。

 「低めの声で落ち着いて話したい」「明るい声でハキハキとしゃべりたい」など、著名人や「この声や話し方が好き」という人をゴールイメージにもつと、成長を実感しやすくなります。

 その上で、「声」を整えるための基本である「腹式呼吸」「共鳴」「滑舌」の3つのトレーニングを実践しましょう。

1. 腹式呼吸

 声が放つエネルギーは、吐き出す空気の量や勢いが関係するので、いい声を出すためにはたっぷりの量の空気を吸い込む必要があります。

 「腹式呼吸」は、肺を縦(下)方向に広げることによって肺のスペースを大きく確保することができるので、大量の空気を取り込むことができます。そのため声がとてもエネルギッシュになり、それが聞き心地のよさにつながって相手に安心感を与えてくれるのです。

 多くの人は「胸式呼吸」で話していますが、「胸式」では吐き出す空気量が少ないため、伸びやかな声を出すことができません。

 「腹式呼吸」のトレーニング方法は下記の通り。

 ①まず仰向けに寝た状態、もしくは背中に壁をつけた状態で、口から「フゥー」と息を吐きながら、お腹をゆっくり凹ませていき、息を吐ききって腹筋をギリギリまで縮めます。

 ②そして鼻から一気に息を吸い込むと同時に、腹筋を使ってわざとお腹を膨らませます。注意点は、肩や胸は動かさずにお腹のみを動かすこと。

 これを繰り返して慣れてきたら、「吸う」ことから始められるようになりましょう。



2. 共鳴

 声を出すときの音の高低は、「声帯を通った空気を体のどこで共鳴させているのか」によって違ってきます。この「共鳴」によって、聞き取りやすい声の高さを探すことができます。
 
 「鼻先」に指を当てて、口を閉じたままで「ム〜〜」とハミングします。さまざまな高さの音で試していると、指が細く振動する音がわかります。この振動が「共鳴」で、「一番聞き取りやすい」高さの音です。

 普段よりも少し高いと感じられるかもしれませんが、この高さは明るく、ハリが感じられるため、会議や打ち合わせなど仕事のシーンでは最適な音だと言われています。

 同様に「のど」に指を添えてハミングすることで、少人数で大切な話や秘密の話をするときに最適な「一番いい低い声」を見つけることができ、「頭やおでこ」に手のひらを添えてハミングすることで、100人以上の大人数の前で話すときに最適な「一番いい高い声」を見つけることができます。

 ※共鳴のトレーニングは『発声と身体のレッスン 増補新版 ─ 魅力的な「こえ」と「からだ」を作るために』が参考にされています。

3. 滑舌

 滑舌の良し悪しは生まれつきのように思われがちですが、口のまわりの「筋トレ」をすることで劇的によくなると言います。

 本書では「舌のストレッチ」「唇まわりを柔軟にする」「変顔エクササイズ」など5つのトレーニング方法が紹介されていますが、イラスト付でかなり細かく解説されておりここでは紹介しきれないので、気になる方はぜひ本書で確認してみてください。

人の心を動かす「話し方」のポイント

 続いて「話し方」のトレーニング法です。人の心を動かすスピーチの達人たちの話し方には、大きく「強調」「抑揚」「メリハリ」の3つのポイントがあると言います。

 すなわち、「言いたい部分が上手に強調されている」「ほどおい抑揚がある」、そして「全体像をつかんでメリハリがついている」、この3つが揃っていることが、人の心を動かす話し方の秘訣です。

 この3つのスキルは、「朗読」によって伸ばすことができると言います。

 ただ書いてある文章を読むだけの「音読」と違い、「朗読」は相手にも自分の言葉を伝えて感動させることを目的としており、さまざまな色や音をつけて読むものです。

 本書では、練習用の朗読文としてナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』の文章を取り上げていますが、基本的には好きなものを選べばOK。

 新聞の社説や雑誌のコラム、あるいは最初に目標設定した「こんなふうに話せたらいいな」と思える人物のトークやスピーチ動画を探して、自分で書き起こし原稿をつくることも勧められています。

朗読トレーニングの3ステップ

 このトレーニングには「黙読」「音読」「朗読」の3つのステップがあります。

 ①まずは「黙読」して文章の意味を理解します。

 ②次に「音読」しながら、「絶対に聞いてほしい言葉」と「聞き流してもらってもいい言葉」を区別して、「どのように伝えるか」という演奏プランを立てます。単語やフレーズレベルではなく、文章の全体像を見て段落によってメリハリをつけることも大切です。

 ③こうして作った演奏プランを「朗読」で繰り返し実践します。

 詳細はここでは割愛しますが、朗読が「人の心を動かす話し方」のトレーニングとして効果的であることがよく分かる内容となっているので、気になる方はぜひ手にとって読んでみてください。

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モデルプロフィール

・名前     :佐藤さき
・生年月日   :1993.2.9
・出身     :東京都
・職業     :モデル、DJ
・Twitter   :@sakisato29
・Instagram  :@sakisato29

ご協力いただいたお店

・店名  :「café 1886 at Bosch」
・住所  :東京都渋谷区渋谷3-6-7
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