お金の不安は「貯める・使う・増やす」の3つをコントロールすれば解消される

お金の不安は「貯める・使う・増やす」の3つをコントロールすれば解消される


 「人生100年」と言われるこの時代、お金の不安なく生きていくために、あなたは「お金との付き合い方」をしっかりと考えられていますか?

 こんにちは。お金に振り回されるくらいなら振り回したい、「美女読書」編集室のYasです。

 さて、冒頭の質問について、みなさんの答えは「Yes」「No」どちらでしょうか? 社会人になりたての頃の私は、完全に「No」でした。

 一番の要因は、入社間もなく大学の大先輩からいただいたある助言を、私が鵜呑みにしたことにあります。

 それは「お金は貯めようと思って貯まるものじゃない。使って、使って、『やばい!』と思って一生懸命稼いだら、そのうち貯まるんだ!」というもの。

 その方は会社を立ち上げていて、稼ぎも良かったのでしょう。お金の使い方も豪快、服や時計はこだわりのある高価なもので、いかにも裕福そうな雰囲気でした。

 スポンジのように素直に物事を吸収していた当時の私は、まるで人生の「成功者」のような先輩に憧れて、この言葉を鵜呑みにして実践しました。

 社会人1年目は「1円も貯めないぞ!」と決め、飲み会や買い物、趣味に給料をすべて使い果たしたのです。人事部から勧められた財形貯蓄なんて眼中にありませんでした。

 もちろんこの先輩は良かれと思って助言してくださったわけで、問題があったのは私の浅はかな考えと行動です。

 今となっては若かりし頃の笑い話ですが、一方で、あの頃からもう少し真剣にお金との付き合い方を考えていたら、毎月末お小遣いの残高でヤキモキする今の生活が少しは変わっていたのかな…とも感じます。

 この4月に社会人生活をスタートさせたばかりの新社会人はじめ、読者のみなさんが私と同じような後悔をしないためにも、今回は田口智隆さんの『入社1年目のお金の教科書』を紹介させていただきます。



「お金のストレス」から解放されよう

 お金の不安を取り除き、ストレスフリーな日々を手に入れるためにはどうすればいいのか?

 一番有効かつ近道なのは「稼ぐ」こと。そう考える人も少なくないと思います。しかし田口さんは、「稼ぐ」ことに執着する人の末路は悲惨になると語ります。

 田口さん自身、20代のころに年収1,000万円を稼いでいながら、同時に500万円の借金を抱えて自己破産寸前だったそうです。なぜそんな状態になったのか。それは「どうやって収入を増やすか」ばかり考えていて、稼いだお金とどう向き合っていくべきかを考えていなかったからです。結果として、稼いだお金を全て浪費してしまったといいます。

 本書では「稼ぐ」よりも大切な視点として、「貯める」「使う」「増やす」の3つを挙げ、それぞれについて具体的な方法を示してくれています。

 ここに私なりの解釈を加えると、これら3つは「使う > 増やす > 貯める」の順での重要度が高く、「使うために貯める」「使うために増やす(自分と未来に投資する)」という視点をもつことが大切だということです。

 巷で見かけるお金にまつわる本は、「節約」「貯蓄」にフォーカスしているものが多いですが、お金の本質は「貯める」ことよりも「使う(=活かす)」ことにあるのです。

 つまり一言でいえば、本書は、「お金の『活かし方』」を教えてくれる本なのです。



お金の「貯め方」「使い方」「増やし方」

 では、3つのポイントを1つずつ見ていきましょう。

①貯める…欲しいモノ、やりたいことをイメージしよう

 「お金がいっこうに貯まらない…」という悩みをお持ちの方は多いはず。なぜ貯まらないのか? それは「明確な目標がないから」です。

 「目標」とは単なる「目標金額」ではなく、欲しいもの、やりたいこと(MBA取得、旅行等)を明確にすることです。

 お金を貯めることができたら、その先にはどんな嬉しい未来が待っているのか…? それをイメージすることで、貯めることに対するモチベーションが湧いてくるのです。先の見えない行動は、よほどストイックな人でないと続かないでしょう。

 また欲しいもの、やりたいことだけでなく、「将来どんな自分になりたいか」をイメージすることも有効です。たとえば次のAさん、Bさんでは、あなたはどちらになりたいですか?

  • Aさん…ピシッとしたシャツにジャケットを羽織り、腕には高級腕時計。お金に追われて仕事をする必要もないため、たまには妻と一緒に平日の昼間から外でランチを楽しむ。
  • Bさん…ヨレヨレのシャツを着て、どこぞの汚れた靴を履いている。夜11時の電車内、コンビニで買った缶チューハイをプシュッと開けると、隣の席の人が嫌な顔をして立ち去る。

 少し極端な例ですが、大事なのは「あなたがどんな自分になりたいか」です。まずはなりたい自分や欲しいものなどの「目標」を強くイメージすることから始めましょう。

②使う…消費だけでなく、投資・浪費もしっかりと。

 本書ではお金の使い道を大きく3つに分類しています。

  1. 「消費」…生活するために必要なお金(家賃、食費、交通費など)
  2. 「浪費」…ムダ使いして良いお金(ギャンブル、飲み代、タバコ、衝動買いなど)
  3. 「投資」…自分の将来の目標のために使うお金(金融商品やセミナー、交流会など)

 本書では、なんと「浪費もしなさい」と勧めています。たしかに生真面目にやりすぎても続きませんから、できるだけ自分がストレスのかからない使い方を見つけて継続することが大切なのでしょう。

 さらに、この3つは以下の割合で配分するが理想です。([ ]内は手取り20万円の場合)

  • 消費:70%[14万円]
  • 浪費:10%[2万円]
  • 投資:20%[4万円]

 状況によっては「消費」を80%とせざるを得ない場合もあると思います。しかし例え1%でもいいので「投資」はしましょう。自分への投資がなければいつまでも自己成長しませんし、結果としてお金も増えません。

 一番割合が多い「消費」(衣食住)の支出を抑えることができれば、やはりインパクトは大きいです。本書では具体的な方法をいくつか挙げていますが、例えば「家をシェアする」という方法があります。友人と賃貸をシェアする、あるいは元々シェアハウスとして成り立っているところに住むようにすると、家賃を抑えられるだけでなく、比較的良い物件に住めたり、人脈を広げられたりといったメリットもあります。

 「消費」「浪費」「投資」をうまくコントロールして、お金に振り回されない体質を作りましょう。

③増やす…「増やすには元手が必要」は勘違い

 「お金を増やす」と聞くと、多くの方は株式や不動産などへの投資をイメージするのではないでしょうか。そして「元手が数百万円ないと投資なんてできない」とか「損か得か、毎日チェックしていると疲れそう」なんて思っているかもしれません。

 今や100円からでも始められて、かつ投資していることすらも忘れて気楽にしていられる…そんな都合のいいお金の増やし方があるのです。

 それは、著者がオススメしている「積立投資(信託)」という方法です。

 なぜそんなうまい話が存在しているのでしょう?

 2017年3月末時点で、国内の銀行や信用金庫などの預金残高は1,053兆円あるといわれています。このお金は全く経済に活かされていないので「死に金」とも呼ばれます。

 政府は国民にもっとお金を使って(活かして)、経済を廻してもらいたいのですね。そのために近年よく耳にする「NISA」はじめ、個人の預貯金を投資に廻しやすい仕組みを作っているのです。

 投資信託は、読んで字のごとく「投資を信じて託す」ものです。誰にかというと、投資のプロに。そして「積立投資(信託)」は、その元手となるお金を少しずつ積み立てていくやり方です。100円から始められるものもあるので、元手に何百万円も用意する必要はなく、気軽に始められます。

 本書では、なんとオススメ投資信託の具体名まで紹介されています。興味のある方は、ぜひ本書(p.163~)をご覧ください。

 おいしい話なので、私も通勤電車の中で積立投資信託用の口座開設を申し込んでみました。時間にしてわずか10分足らず! 口座が開設されたら、とにかく始めやすい金額から始めてみようと思います。今から楽しみです。

まとめ

 ここまで「貯める」「使う」「増やす」の具体的な話をご紹介しました。

 お金の不安をなくしたいのであれば、ぜひこれら3つの要素をしっかりとコントロールして、お金に対してストレスフリーになれる状態を作ってください。

 お金の不安がなくなったみなさんの人生が輝かしいものになることを願っています。

執筆者プロフィール

Yas
経営コンサルタント
兼 キャリアコンサルタント
兼 農家見習い

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