失敗を引きずらないために「レジリエンス」を鍛える方法を学ぼう!

失敗を引きずらないために「レジリエンス」を鍛える方法を学ぼう!

落ち込んでも「ひきずらない」方法とは?

 皆さま、いかがお過ごしでしょうか。ライターの吉田まさきです。

 そろそろ夏も終わろうとしていますが、この時季になると思い出すことがあります。ちょうど3年前に営業の現場から本社に異動し、全社的な営業計画を策定する仕事に携わるようになりました。職場環境の変化や不慣れな業務になかなか適応できず、一時は体調を壊して上司・先輩にかなりご迷惑をおかけしました。当時は相当落ち込みましたが、周囲の励ましやサポートのおかげで何とか立ち直ることができました。しょっぱい夏のエピソードです。

 今回書評を書かせていただくのは、深谷純子さんの『ひきずらない技術』

 本書のタイトルを見て、「これだ!」と思いました。これからの長い人生、仕事の場面に限らず、落ち込んだり挫けたりするような強いストレスに直面する機会がきっとあるでしょう。

 そんなとき、この夏のエピソードをひきずってクヨクヨすることなく、自分の糧にしてくための方法論を学びたいと考えていたのです。

 現在コンサルタントとしてご活躍の深谷さんは、日本アイ・ビー・エムに在籍された20年間で、「ひきずらない力」を身につける方法を発見したと言います。

 過去の失敗やトラウマに悩んでいるビジネスパーソンの皆さまにおススメしたい一冊です。

「良いひきずり」と「悪いひきずり」

 本書の冒頭でも書かれているように、ひきずること自体は決して悪いことではありません。人は失敗や嫌な出来事を経験することで、二度と同じ経験をしないように危機管理能力を働かせ、成長していくからです。
 
 問題なのは、失敗を恐れるあまり、何事にも臆病になって前に進めなくなってしまうことです。

 「ひきずり」には、「良いひきずり」と「悪いひきずり」の2種類があります。「良いひきずり」とは、失敗に対する「反省」を土台に、どうすれば今後同じ轍を踏むことなく成功につなげられるかと自問する前進行為です。

 一方「悪いひきずり」の土台には「後悔」があり、失敗した事実だけを振り返って落ち込んだり、クヨクヨしたりする後退行為といえます。

 世間一般にいうところのひきずりは「悪いひきずり」を指すと思いますが、本書の読者が目指すべきは「良いひきずり」です。

 失敗や嫌な出来事に直面して挫けそうになっても、そこから元に戻れる「心のしなやかさ」を身につけることが大切だと、本書では繰り返し述べられています。

 では、心のしなやかさを身につけるにはどうすればいいのでしょうか。



心のしなやかさ(=レジリエンス)の鍛え方

 心理学の世界では、心のしなやかさや回復力のことを「レジリエンス」と呼んでいます。

 レジリエンスは、次の4要素で構成されます。

  1. ポジティブ思考
  2. モチベーションの持続力
  3. 他者との関係構築力
  4. ストレス対応力

 中でも、「ストレス対応力」を向上させることでレジリエンスを大きく鍛えることができます。そのためのポイントとして、私自身が陥りやすく、積極的に実践していこうと思ったのが次の2点です。

1. 思い込みを見直す

 1つ目は、「思い込みを見直す」こと。たとえば、私は「約束は守られるべき」という思い込みをもっていたため、取引先が約束を守らなかったときに「許せない」というネガティブ感情を抱いてしまいました。これからも関係が継続する大事な取引先ですから、ネガティブ感情は仕事上邪魔なだけです。

 結局、そのときは取引先で重大なトラブルが発生し、対応に追われていたため約束を守れなかったのだと後日謝罪され、自分を恥じました。勝手な思い込みは不要なネガティブ感情を抱かせて、正しい行動を阻害する可能性があります。

 もしあのとき私が怒りにまかせて、取引先に抗議の電話でもしていたらどうなっていたでしょう。きっと取引先との信頼関係に大きな亀裂が入ったに違いありません。一方的な思い込みはストレスの原因になるので、まず立ち止まって冷静に物事を観察することが大切だと気づきました。

2. ネガティブ感情に肯定的な意味づけをする

 2つ目は、「ネガティブ感情に肯定的な意味づけをする」ことです。

 帰宅間際に上司から緊急の要件を頼まれると、ほとんどの人は「帰ろうとしているのに仕事を振るなよ」と不満に思うでしょう。しかし断ることもできないので渋々引き受けてしまう。その結果、「めんどくさいな」「イヤな上司だな」とネガティブ感情が湧いてきてしまいます。

 そんなときは「感情的にならず、冷静に状況をみて、視点を広げる」ことを本書では勧めています。

 「上司も困っているんだな」「会社にとってどのくらい重要な仕事かな」とネガティブ感情を一旦横に置いて、別の視点から問題を分析します。ストレス原因を冷静に捉えることで、正しい行動をとれるようになります。

 結局のところ、何にストレスを感じるかは個人の感情によります。感情のフィルターを取り払い、現実を冷静に分析して課題を見つけること、そして現実と課題を区別して考えること、これが難なくできるようになれば、ストレス対応力を大きく高めることができます。

「ひきずり」状態から抜け出す方法

 本書には「ひきずり」状態から抜け出すための、即効性のある方法についても書かれています。日常生活で容易に実践できそうで、効果的だと感じた2つの方法をご紹介しましょう。

1.「良いこと日記」をつける

 人は悪いことは覚えていますが、良いことは忘れがちです。その日にあった良いことを3つ思い出し、原因も含めて日記につけると、感謝の気持ちが生まれます。日々の感謝の積み重ねは、小さな幸せを招きます。

 私はブログや日記をつけて一日の振り返りをする習慣がないのですが、これなら手軽に始められそうだと思いました。TwitterやFacebookで他人に共有すると、幸せのお裾分けになるかもしれません。

2. 完璧を目指さない

 そもそもひきずりやすい人というのは、目標が高すぎるために失敗や挫折を経験しやすい「完璧主義者」に多いようです。

 私も、その日に完了させたい作業をついつい自分の許容量を超えて設定しがちで、未完了タスクを残したまま帰宅することに気持ち悪さを感じてしまうタイプです。同僚はもっと多くの仕事をこなしているのに、と焦りながら仕事をしていました。それってものすごくストレスフルな生活です。

 本書の言葉で最も印象深かったのは、「競争相手を『他人』ではなく『自分自身』にすること」です。他人と比較してストレスを感じるのではなく、自分なりの合格点を設けてハードルを下げることでストレスを軽減することができます。

 他にも全部で12個の実践的な方法が書かれていますので、皆さまも是非本書を手に取っていただき、自分にフィットした方法を見つけてみてくださいね。

執筆者プロフィール

吉田まさき
石川県金沢市在住。地元企業で営業マンとして働く傍ら、週末はフリーライターとしても活動しています。キャッチフレーズは『走る本の虫』。読書好きで活字に埋もれる日々ですが、社会人になってからはマラソンも趣味にしています。地元の金沢マラソンは勿論、全国各地の大会に出没しています。

今後の目標は、「読む・書く・走る」の三点倒立を継続しながら、いずれ紙の書籍を出版することです。出版した本を枕代わりに敷いて寝たい変人チックな私ですが、皆さまどうぞよろしくお願いします!

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