こんにちは、shoichiです。現在は、webライターをしております。
今回は『フリーランスがずっと安定して稼ぎ続ける47の方法』を読みました。
フリーランスは、会社員と違って収入や社会保障などの面で不安を感じやすいですが、本書はこうした不安を解消してくれる一冊になっています。
フリーランスでの不安を解消する方
どうすればフリーランスの不安を解消することができるのでしょうか。著者曰く、大切なのは「悩みを見える化」することだそうです。
そもそも不安が起こる原因は「その正体が見えないから」なので、「今起こり得る最悪なこと」を書き出して、自分の状況を「見える化」することができれば、漠然とした不安を払拭することができると言います。
不安の正体がわからないと、「あれもこれもしたほうがよさそうだ」と考えてしまい、具体的な数字やルールがない状態で「もっと稼がなくては」「もっと早くメールを返さなくては」と気持ちばかりが焦ってしまいます。
本書ではこの状態を「もっともっと病」と呼んでおり、対処法として、「それをしなかった時に起こる、最悪なことはなんだろう?」と考えてみることが効果的だと勧めています。
たとえば、いつも「速くメールを返さなければ…!」と焦ってしまい、目の前の仕事に集中できない人は、「メールの返事を先延ばしにしても、仕事がなくなるわけじゃない」と考えてみたり、売上が不安な人は、売上の満足ラインを具体的な数字で表したりして、不安の対象を「見える化」するのです。
どのような行動をとればいいのかが明確になれば、自然と不安は消えていくはずです。
フリーランスは自己管理が命
フリーランスは、会社員のように働く時間が決まっているわけではなく、自分で時間を決められる自由があります。しかしその分、自己管理ができない人にとっては、ダラダラして仕事に集中できなかったり、サボってしまったりすると、それがそのまま収入に直結するため死活問題となります。
会社員であればサボったとしても即座に収入がゼロになることはありませんが、フリーランスの場合、仕事をしなければ収入はゼロになってしまいます。
これは健康面でも同じことがいえます。
会社員だったら、病気かケガで会社を休んでも(条件を満たしている場合は)健康保険から「傷病手当金」が支払われるので、万が一の時でも生活することができます。ところがフリーランスにはそのような保障がないので、健康面でも自己管理が大切です。
フリーランスは会社員以上に身体が資本であり、心身ともに健康な状態を維持しなければなりません。
仕事をして稼がなければ生活ができない、けれどそれがプレッシャーとなって無理をしすぎてしまうと、心身ともに疲弊して仕事ができなくなってしまう…フリーランスにとって自己管理は、生活を左右する非常に重要なスキルなのです。
そもそも収入を上げることが第一目的になってしまうと、自分の本当にやりたいことを後回しにしてしまいがちなので、せっかくフリーランスになったのに、仕事をしていても充実感が得られなくなってしまいます。
どうすればうまく自己管理できるのでしょうか。
「やるべきこと」「やりたいこと」を
同時に進める
私がオススメなのは、やるべき仕事だけではなく、やりたい仕事も同時に進めるという方法です。
これは本書にも書かれていることですが、まず「やりたいこと」と「やるべきこと」の中から、それぞれ一番重要なものを選びます。複数あっても、必ず1つずつに絞ってから取り組むようにしましょう。
その際、「やるべきこと」を終わらせてから「やりたいこと」に手を付けるというやり方ではなく、両方とも一段階ずつ進めるように取り組んでいくのです。たとえば、「仕事の原稿を1本仕上げる」「沖縄旅行に行く」という2つを同時にやるとしたら、
- 原稿の構成を考えたら、沖縄旅行のプランを考える。
- 原稿のラフを書き切ったら、航空券のチケットやホテルを予約する。
- 旅行前日までに原稿を完成させて、旅行の準備をする。
のように、「やるべきこと」を一段階やったら「やりたいこと」も一段階進める、という形で取り組んでいきます。
「やりたいこと」ができていれば、精神的に疲弊することも避けられるし、むしろそれをやることがモチベーションとなって、「やるべきこと」への集中力も増します。精神面が安定していると、体調を崩すことも減るので、仕事がうまく回るようになります。
この進め方であれば、心身ともに無理なく仕事に取り組めるようになりますので、ぜひ試してみてください。
本書には、フリーランスが安定して稼ぎ続けるにはどうしたらいいのか? についての具体的なノウハウがたくさん記されています。
フリーランスを始めようかと悩んでいる人や、始めたばかりで不安がある人には、ぜひとも読んでほしい一冊です。