その仕事、命より大切ですか?過重労働で判断力を奪われる前に読んでほしい一冊

その仕事、命より大切ですか?過重労働で判断力を奪われる前に読んでほしい一冊

ブラック労働をしていた私が救われた一冊

 こんにちは。ゲンゴローです。

 今回は、『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)』を読みました。

 なぜこの本が気になったかというと、私自身、ブラック企業的な働き方をしていた経験者の1人だからです。

 「新人の教育係」×「定年間際の上司からの引継ぎ」×「新プロジェクト立ち上げ」の3つの業務が重なり、帰るのはいつも深夜1時過ぎという生活が何ヶ月も続きました。その時は、ひたすら「逃げ出したい。消えて無くなりたい」と思いながら働いていました。

 そんな中、この本と出会い、とても心が楽になりました。

 本書は、汐街コナさんが経験したブラック企業でのエピソードと、精神科医であるゆうきゆうさんによる解説が合わさった一冊です。

 ご存じの方も多いと思いますが、本書の元ネタとなる漫画は大いに反響を呼び、30万リツイートされるまでに至りました。また、ゆうきゆうさんは医師としてのお仕事だけでなく、メルマガや漫画原作など精力的に活動されている方で、心理学をテーマにした漫画は、総発行部数は400万部を超える人気を誇っています。

 今回は、本書で描かれている「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由と、その対処法についてご紹介したいと思います。

なぜ人は、死ぬまで頑張ってしまうのか

 テレビや新聞などで過労死のニュースを聞くと、「なんで死ぬまで働くんだろう? 死ぬほど辛いなら辞めてしまえばいいのに…」と思った経験がある人は多いと思います。なぜ人は、死ぬまで働き続けてしまうのでしょうか。

 その原因は、「忙しすぎると判断力を奪われてしまうから」だと著者は言います。

 判断力があるうちに辞めることができれば良いのですが、「他人を中心」に考えてしまうせいで、「辞められない」と思い込んでいまう人が多いそうなのです。

 「他人中心の考え方」というのは、「他人のため」と「他人からの評価のため」の2つに分類することができます。

他人のため

 次のように、自らが働く理由を他人に見いだしているケースです。

  • 「家族を養うために仕事をしている」
  • 「自分のせいで会社に迷惑かけたくない」
  • 「親に心配かけられない」

他人からの評価のため

 他人から一定の評価を得るために、仕事をしていると考えているケースです。たとえば次のような感情です。

  • 「上司に叱られたくない」
  • 「できない奴と思われたくない」
  • 「すぐ辞めたなんて家族にいえない」
  • 「生活保護は世間体が…」

 人のことを考えて行動できるのは素晴らしいことです。組織で生きる以上、誰もが求められることでもあると思います。しかし、そのために自分を犠牲にしてしまっては本末転倒です。

 どんなことがあっても、「自分の命と人生を最優先に考える」ことを胸に留めておいてください。

「不幸競争」には参加するな

 自分の悩みを相談した時、みなさんの周りにこんなことを言う人はいませんか?

  • 「まだマシだよ。私の会社の方がひどいよ」
  • 「お前は甘い。俺が若い頃はもっと残業した」

 私も仕事が辛くて人に相談した時に、このような言葉を投げかけられた経験があります。本書ではこうした「不幸競争」に参加しないことが大切だと言っています。

 「あっそ、カンケーねーよ」くらいの気持ちでいるようにしましょう。

 自分の心と人生は自分のものなのです。誰が何と言おうと、あなたの人生のハンドルを他人に握らせるべきではありません。

俺がやらねば誰「か」やる

 「自分しかできない仕事がある。だから休めない」ーーそう思っていませんか?

 でも実は、「自分にしかできない仕事」なんて世の中には一つもありません。会社は誰かが欠けても動くようになっているのです。

 「一国の首相や大統領でさえ替えがきく」という表現にはハッとさせられました。

 所詮は「仕事上の立場」であり、自分がやらければ、誰かが代わりにやることになります。

 あなたは、首相や大統領よりも大きな責任のある仕事をしていますか…?

 「それでも仕事が気になって休めない!」という人は、普段から次の3つを意識的に行い、休みを取りやすい環境作りをしておくことを著者は勧めています。

  • 情報共有
  • 資料や進捗状況の整理(誰が見てもわかるように)
  • 助け合いができる人間関係の構築



「まだ大丈夫」が「もう無理」になる前に

 私は「仕事上の立場は替えがきくが、替えがきかないものもある」という著者の言葉に触れて、一番大切なことは何なのかに気づかされました。

 それは「自分が誰かの家族」だということです。これは絶対に替えがききません。

 あなたの命より大切なものなんてありません。

 こんな当たり前のことを忘れてしまうくらい、過労状態というのは正常な判断力が失われてしまう危険な状態です。

 だからこそ本書は、今「仕事が辛い」と感じている人には薬代わりに、「まだ大丈夫だけど、今後心配…」と感じている人にはお守り代わりに読んでいただきたい一冊です。

 現代のストレス社会を生きる社会人にとっては必読書とも言えるでしょう。この本を読んで、少しでも辛い働き方をしている人が救われればと思います。

執筆者プロフィール

ゲンゴロー
「美女読書 編集室」第1期メンバー
石川県生まれの26歳。研究機関に勤務。
趣味は空手とダンス。

ブログ:「ぎりぎり攻めたらいーやん」

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