仕事を辞めたい人は失敗しても戻れる自分の「居場所」を作ろう!

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未来をつくるためには何が必要?

 「これからの生き方、働き方」を考えるとき、共通認識として必要なのは「万人に当てはまる答えなど存在しない」という前提です。

 「答え(=未来)」は自分の頭で考え、行動に移すことで「つくって」いかねばならず、誰かが用意してくれるものではないからです。

 「正解」が用意された学校教育や受験勉強に慣れてしまうと、こうした「正解がない」状況に不安を感じてしまう人は多いかもしれません。

 しかし、これはやり方次第で「何でも答えになりうる」ということでもあります。

 今回は、2014年2月9日の東京都知事選に出馬した家入一真さんの、選挙後初の著書『ぼくらの未来のつくりかた』を参考に、自分が望む未来を「つくる」ために大切なことを考えてみましょう。

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ポイント!

  1. 「当事者意識」をもつこと!
  2. 「居場所」があれば挑戦できる!
  3. 「思い込み」の壁を超える!

「当事者意識」をもつこと!

 何よりも重要なのは、「自分の未来は自分でつくる」という当事者意識をもつことです。

 国や企業によって安定した社会や雇用が「与えられる」ことを期待しているだけでは、自分の望みどおりになることはほぼありえません。

 「自分の望む未来はどんなものか?」「それを実現するために解決すべき課題はなにか?」「どうすればそれを解決できるか?」を主体的に考え、行動することが未来を「つくる」ことにつながります。

 都知事選のとき、家入さんは「東京をぼくらの街に」という言葉を掲げ、Twitterでは「#ぼくらの政策」というハッシュタグを作ってみんなから政策を集めるなど、「ぼくら」という言葉を意識的に使っていました。

 本書のタイトルにも「ぼくら」が使われていますが、そこには次のような意図があると言います。

 ぼくが提唱した「ぼくら」とは、この社会の問題に対して当事者意識を抱き、積極的に関わっていこうという意志を持つすべての人、という意味だ。ぼくも含めて誰もがこの時代に生きる当事者である以上、社会をよりよい方向に変えていくのはみんなの仕事であるはずで、それを誰かに任せっきりにしてはいけないと思う。

 そこには男女の別も、ましてや年代の別もない。すべての人々を「当事者化」するための言葉として、「ぼくら」という言葉を使ったつもりだ。

 ここでは「社会」をよりよくするためという文脈で語られていますが、個々の「人生」をよりよくするためにも、当事者意識が必須なのは言うまでもありません。

 もし自分の目指す未来が今の生活の延長線上にないのであれば、自らの行動によって「つくっていく」意識をもちましょう。

(※「やりたいこと」や「目指したい未来」がないという人は、「会社を辞める前に読んでおきたいホリエモン3つのアドバイス!」を読んでみて下さい)

 しかし、多くの人は「失敗したらどうしよう」という不安から、今いる安息地帯を離れることに抵抗を感じてしまいます。

 そんなとき、心理的ハードル下げてくれるのが「居場所」の存在です。

「居場所」があれば挑戦できる!

 会社内での新規プロジェクトにせよ、会社を辞めて独立・起業するにせよ、新たな挑戦をするときには不安がつきものです。

 いずれの場合も、会社内にしか「居場所」がない場合ほど、それを守ろうという心理が働いてしまい、一歩を踏み出すハードルは高くなります。

 失敗しても戻れる「居場所」が他にあると、失敗した時のリスクが軽減するだけでなく、挑戦の心理的ハードルを下げることにもなるのです。

 本書にあるように、家入さんは「みんなに居場所のある街」を作りたいという思いで都知事選に出馬しました。この思い自体は、都知事選前からずっと一貫して持っていたものです。

 それは、自身が中2の頃にいじめに遭い、ひきこもりになって「居場所」のないさびしさを味わった実体験があるからだと言います。

 日本ではずっと、「居場所」は何か高いところにある大きいものーそれこそ国とか企業といったーから与えられるものだというイメージがあったように思う。学校であれ職場であれ、そうだ。その中に収まりきれない人たちの居場所は、用意されていなかった。そうした社会のすき間に、ぼくらは新たな居場所を作らなければならない。

 こうした思いのアウトプットの1つに「リバ邸」というシェアハウスがあり、会社でも家庭でもない新しい「居場所」として、いま全国に広がりを見せています。

 そこには社会のレールから外れてしまった人や、新しいことにチャレンジするために仲間を求めている人たちが集まり、寝食を共にしながら自分たちの「未来をつくる」ために活動しています。

 「シェアハウス」という選択肢に限らず、会社以外にも志を同じくする仲間がいる「居場所」をもつことは、新しい挑戦をする上での安心材料となるはずです。



「思い込み」の壁を越える!

 新しい挑戦を阻むもう一つの要素に「常識」があります。

 「お金がないと生きていけない」「好きなことだけやって食っていけるはずがない」といった「常識」は、それに反する行動を起こす際の心理的な足枷となります。

 しかし、こうした「常識」は単なる「思い込み」に過ぎないと捉えることもできます。

 例えば本書では、家入さんが「出産費用がない妊婦さんの銀行口座を晒して、みんなに振込を促した」というエピソードが紹介されてます。

 この時は「お金がないなら子供を作るべきではない」「計画性のない親のもとに生まれてくる子供がかわいそうだ」といった「常識」的な批判が殺到し、ネット上では結構な炎上を起こしました。

 これらの主張はある意味「正論」ですが、「お金は自分で稼ぎ出すもので、他人から与えられるものではない」「お金がない(稼ぐ力がない)なら産むべきではない」という考えは、絶対的に「正しい」と言えるでしょうか。

 家入さんは「いわば『喜捨(自分の金品や財産を惜しみなくさしだすこと)』のようにお金を振り込むことで、日頃みんなが絶対視している「お金」というものの意味を問いたかった」と言います。

 結果として多くの人が見返りを求めず、ある人は心からの善意で、ある人はただ楽しんで、とにかく合意のもとに富を分配した。その瞬間、少なくとも彼らにとっては「お金」、いや「見ず知らずの人に『自分の』お金を出す」ということに対する抵抗は無効化されたんじゃないかと思っている。

 それは「見ず知らずの人」との間にある、ある意味この世で一番高い「自分と他人」という壁を、共感なのか楽しみなのか、何らかの理由でその人が越えたということ。そこにつながりが生まれたということ。ぼくにとっては、それで十分だ。

 このエピソードの是非はともかく、こうした問いかけはこれまで「常識」だと思っていたことがただの「思い込み」に過ぎない(かもしれない)と気づくきっかけとなり、常識に反する選択や挑戦をする際の心理的ハードルを下げてくれるはずです。

まとめ

 「答えはない。自分でつくれ」と言われると、不安に思う人は多いかもしれません。しかし、自分で「未来をつくる」ということは、画一的な答えに沿って生きるよりもずっと気楽で、ワクワクする体験のはずです。

 これまでのように「できるだけよい会社に入って週5日間働き、収入に見合った消費をしながら定年まで大過なくすごす幸せ」以外にも、自分の望む多様性に富んだ生き方を「答え」にすることができるのですから。

 本書は、家入さんが都知事選を通じて得た気づきをもとに、「社会」をアップデートすることをメインに書かれていますが、「個人」の生き方をアップデートする上でのヒントも詰まった、学びの多い一冊です。

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今回利用したお店

店名  :Cafe Pokara
住所  :東京都渋谷区宇田川町10-1 パークビル 1F
TEL   :03-6455-3507
営業時間:月~土 11:30~翌5:00
     日・祝 11:30~23:00
定休日 :無

モデルプロフィール

・名前     :micha
・生年月日   :1992.11.19
・出身     :東京
・職業     :主婦・自営業・被写体
・将来の夢   :ハンドメイドのデザイナーブランドの洋服モデルになること。
・Twitter    :@igasama

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