起業アイデアがあるなら、今すぐ「小さなチーム」で始めよう!

起業アイデアがあるなら、今すぐ「小さなチーム」で始めよう!






身の丈サイズのビジネスを始めよう!

 「自分の好きなことをして稼ぎたいけど、自分にビジネスなんてできるわけない」と思っている人は、ビジネスをつくることや起業することのハードルを高く考えすぎているのではないでしょうか。

 新しくビジネスを始めるからといって必ずしも今の会社を辞める必要はありませんし、起業したからといって誰もが日本を代表する大企業を目指す必要もありません。

 持続的に利益の出るビジネスであれば、「それが大きかろうと小さかろうと誇るべきこと」なのです。

 むしろ、いたずらに規模を求めて拡大路線をとるよりも、自分の身の丈に合った適性サイズのビジネスを目指すことこそ、今の時代の成功法則だと説くのが本書、『小さなチーム、大きな仕事 : 37シグナルズ成功の法則』です。

 わずか数10人(本書出版時点では16人)で数百万人以上の顧客を抱える米ソフトウェア会社「37シグナルズ」は、正に小さなチームでも大きな仕事ができることを実証している企業です。

 2014年2月には、多くの製品をリリースしすぎたことで失われた会社のシンプルさを取り戻すため、主力サービスである「Basecamp」へとリソースを一本化すると共に、会社名も「Basecamp」へと変更し、その他のサービスは売却を検討するという声明を出しました。

 この決断も、「小さいチームでありつづけたい」という経営陣の理念の体現と言えます。

 大規模な初期投資は必要なく、たった一人でもビジネスを始められる環境が整った今、「小さなチームでの成功法則」は、あなたがビジネスを始めるための心理的ハードルを下げてくれるはずです。

1、自分に必要なものをつくろう!

 ビジネスの基本は「誰かの役に立つこと」ですが、その「誰か」には自分自身も含まれています。

 第三者のニーズを想像してそれに応えようとするよりも、自分のニーズに応えることの方がずっとシンプルで、確実に必要な製品・サービスを生み出すことができます。

 すごい製品やサービスを生み出す最も単純な方法は、あなたが使いたいものを作ることだ。自分の知っているものをデザインするのなら、作っているものがいいかどうかすぐに判断がつく。

 37シグナルズでも、まずは自分たちがビジネスを行なう上で必要な製品を作った結果、それを欲しがる人が増えて大きなビジネスにつながったと言います。

規模を求める必要はない

 ビジネスを始めると、いかに規模を拡大させるかを目標にする人も多いでしょう。規模を拡大させること自体が悪いわけではありませんが、それが目的となり焦って人を雇った結果、身の丈に合わないサイズに膨れ上がってコントロールできなくなるという事態は避けなければなりません。

 「そもそも自分のビジネスは規模を追求する必要があるのか?」と、突き詰めて考える必要があります。

 規模とビジネスにはどんな関係があるのだろうか。なぜいつも拡張が目標なのだろう。うぬぼれ以外に「大きさ」に引き寄せられる理由は何だろう。ちょうどよい大きさを見つけて、それに満足してはいけないのだろうか?

 「小さいことは通過点ではない。小さいことは、目的地でもあるのだ」という視点を持って、ゆっくり成長しながら最適なサイズを見つけていきましょう。

2、アイデアだけでは価値がない!

まずは作り始めよう

 よく言われることですが、アイデアを思いついたことと、実際にそのアイデアを形にすることとはなんの関係もありません。

 作り始めるまであなたのすばらしいアイディアはアイディアにすぎない。それはみんな持っているものだ。

 そのアイデアをどう実現させるかを考え、実際に形にできて初めて価値が生まれる以上、何よりも大切なのは「まず作り始めること」なのです。



「時間がない」は言い訳にならない

 本当にやりたいことであれば時間はいくらでも捻出できるものです。

 時間をつくるために会社を辞める必要もなければ、毎日徹夜をする必要もありません。テレビを見たり、ネットサーフィンする時間を削って、「毎週数時間を絞りだす」ことができれば、新しいことを始めるのには十分です。

 始めてみれば、興奮と興味が本物なのか、それとも一時的な趣味だったのかがわかる。それがうまくいかないなら、今までと同じように毎日働けばいい。ちょっとした時間以外はリスクもなく、何も失わないので、おおげさな話にはならない。

 この点は、「会社を辞めずに”好き”を伸ばす!『キャリア未来地図』を描こう」でも触れています。

必要なものは思ったより少ない

 「本当にそれだけの人数が必要か?」「本当にそれだけのお金が必要か?」「本当にそれだけの期間が必要か?」と突き詰めて考えてみると、ビジネスを始めるために必要なものは思ったよりも少ないことに気づくはずです。

 特に最近は、ビジネスに必要なツールやリソースを無料もしくは極めて低価格で手にすることができるですから尚更です。

 いずれ実際に大金のかかる道を行く必要があるとしても、それは今ではない。質素でも何の問題もない。(中略)偉大な企業はガレージでさえスタートするものだ。

3、ビジネスは芯から始めよう!

 いざ事業を始めるときに重要なのは、「芯から始める」ことです。

 細かい部分に関しては、アイディアが形になるにつれて変化していくものなので、初期の段階では「本当に大切なディテール」が何なのか気づけないことが多いからです。

 たとえば、ホットドッグの屋台を始めるなら、香辛料、カート、名前、デコレーションと、いろいろ心配することがあるだろう。しかし、まず一番に考えるべきことはホットドッグだろう。ホットドッグこそが芯の部分。他の部分はあとで考えればいい。

変わらないものに目を向ける

 「流行は去り行く」ものなので、一時的に盛り上がったニーズに表面的に応えるだけのビジネスは長続きしません。人々の変わらない欲求、本質的なニーズに応えるビジネスをつくりましょう。

 ビジネスを立ち上げるなら、その核は変わらないものであるべきだ。人々が今日欲しいと思う、そして10年後も欲しいと思うもの。そうしたことにこそ力を投入すべきだ。

 37シグナルズでは、「早さ、シンプルさ、使いやすさ、わかりやすさ」に焦点をあてていると言います。それらは、ずっと変わらない要望だからです。

4、誰をチームに入れるべきか?

まずは自分でやってみる

 小さなチームで大きな成果をあげるためには、まず自分自身がビジネスの全貌を掴み、その本質を理解する必要があります。

 そうしないと、その仕事はどんな人に手伝ってもらうべきなのか、どんな人なら成果を出せるのかを見抜くことができないからです。

 また、その仕事のやりがいやストレスがどこにあるのか自分が体感していれば、「いつ厳しく接し、いつ励ませばよいのか」も分かるのでマネジメントがしやすくなります。

 時には畑違いを痛感するかもしれない。全然うまくできなかったとくさることもあるかもしれない。それでもいい。その感覚を自分で学びながら克服するのか、他人を雇って克服するかの違いだ。まずはやってみること。最初の試みを後であきらめることになっても、得た知識は何倍もの価値となって戻ってくる。

無用な人は雇わない

 人を雇うタイミングは、「定められた期間内であなたの限界を超えた仕事があるとき」です。もはや自身では手がつけられない仕事が増え、品質の低下が目立ち始める、そうした限界に達して初めて必要な人材を雇うべきです。

 「優秀だから」という理由のみで徒に人を雇う必要はありません。無用な人を増やしても、無用な仕事が増えるだけです。

 たとえば、優秀な人がいると聞けば、待遇や役職をちらつかせてスカウトする。そしてそんな人間が居座ることになる。重要でない役職、しなくていい仕事のために。そんな企業になってはいけない。

「自分マネジャー」を雇う

 どういう人を雇うべきかといえば、「ゼロからプロジェクトを立ち上げてやり遂げるような人」です。

 こうした人たちは、自身で目標を設定して、その目標のために自分をマネジメントすることができるため、こちらから細かく指示を出さずとも、成果を上げるために自ら行動に移してくれます。

 小さなチームでは、働いてくれる人間が必要なのであって、人に仕事を振る人間が必要なのではない。皆なにかを生み出さなければならないのだ。つまり、他人にこれをしてと言うばかりの仕切り屋を雇ってはいけないということだ。



文章力のある人を雇う

 非常に興味深い視点ですが、本書では「もし、選考の過程で誰を雇うか決めかねているときには、文章力の有無は一つの大きな選考基準になるだろう」と言います。

 その理由は次のようなものです。

 文章がはっきりとしているということは、考え方がはっきりとしているということである。文章家は、コミュニケーションのコツもわかっている。ものごとを他人に理解しやすいようにする。他の人の立場に立って考えられる。彼らは、何をしなくていいかもわかっている。そんな能力こそ必要なはずだ。

 また、電話よりもメールや文章でのコミュニケーションが増えている今、文章力は「良いアイディアを導く通貨」であるとも述べています。

>「Webライティングの基礎を学ぶ!『武器としての書く技術』まとめ」

まとめ

 ビジネスアイディアを考え始めれば、どこかのタイミングで「これならいけそうだ!」というひらめきが得られることがあるでしょう。そのタイミングこそ、新しいことを始めるタイミングです。

 なぜなら、ひらめきには「賞味期限」があり、時間が経つとその時のやる気はどんどん冷めていってしまうからです。

 ひらめきとは不思議なものだ。生産性を高め、やる気をあおる。だが、待っていてはくれない

 何かやりたいことができたらすぐに始めましょう。ひらめきにインスパイアされている間の高い生産性を無駄にすべきではありません。

 始めるために必要なものはあなたが思っている以上に少なく、「小さなチーム」でも「大きな仕事」はできるのですから。



今回利用したお店

店名  :蔦屋書店 イオンモール幕張新都心
住所  :千葉県千葉市美浜区豊砂1-1 グランドモール1F
TEL   :043-306-7361
営業時間:9:00-22:00
定休日 :無

こちらの店舗では「美女読書」コーナーを設置いただいています!

モデルプロフィール

・名前     :まき
・生年月日   :1989.3.20
・出身     :青森
・職業     :モデル
・将来の夢   :可愛いおばあちゃん
・Twitter    :@hello_makitty_3
・ブログ    :「*安藤麻貴のエンジェルまきにゃん*」




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